先日、ラジオを聞いていたらノルウェーの事が取り上げられていました。
内容はノルウェーの事全般だったのですが、その中で気になったのがノルウェーの子育ての事。
ノルウェーという国は、国会議員のパパも育児休暇の為にお休みする国との事。 そしてそれが文化として至って普通と言う内容でした。
父親には10週間の育児休暇取得が法律で認められていると言うことらしいです。 良い国ですね~。
そしてノルウェーの親には以下(駐日ノルウェー大使館ホームページより引用)
http://www.norway.or.jp/about/policy/welfare/benefits/
- ノルウェーの親は、給与の100パーセントが給付される休暇を46週間、あるいは80パーセント給付の休暇を56週間、取得することができます。
- 母親は出産前に3週間、出産直後に6週間の休暇を取得し、父親は両親の育児休暇合計のうち、10週間を取得することになっています(父親に対するクォータ制)。
- 1993年、父親に対する4週間のクォータ制が定められ、その後2009年に、6週間から10週間に延長されました。
- 15歳未満の子どもを養子縁組した場合の育児休暇も、出産に関わる育児休暇の権利とほぼ同じです。
- 家庭以外で仕事を持たないノルウェーの女性には、出産時に一括助成金を得る権利があり、2009年、その金額は35,263ノルウェークローネです。
だそうです。
46週間のあいだ給与が100%支給されるなんてなんて素晴らしい国なんでしょう。 日本は働いていて雇用保険に入っていればお給与の30%なんですよね。 20万のお給料だったら六万円です。
日本ならば一ヶ月の家賃も払えません・・・。 私の住んでいるところで2DKから3DKは月々の家賃は9万円~14万円くらいです。(子育て世帯なら最低限2DKは必要です。)
地方で家賃や土地が安い地域なら30%でも生活出来ますが、私の住んでいる地域では30%ではかなり厳しいです。 共働きで二人で月収40万(ひとり20万)だとすると。 ひとりが育児休暇を取得した場合、月収が26万円になってしまいます。
もちろん一人の20万円の収入からは、税金や保険代が引かれ手取りは16~17万になってしまうのです。 実質、月の家族の収入は23万程度の収入になってしまいます。
そこから家賃(平均家賃11万円)を差し引くと残り11万円になってしまいます。 冬場は電気代がかさむので一万円、ガス代5千円、水道代4千円程度として計算すると、約2万円 食費を一日千円に抑えたとしても月3万円、生命保険などに入っていれば月2万円 ざっと見積もっても七万円の固定費がかかります。
残り11万円から7万円を差し引くと残り4万円。 そこから日用品やおむつなどを購入するとパパのお小遣いは殆どなくなります。(現在、いつなくなるか解らない子ども手当があるので充当すればもう少し楽になります。) もちろん車などを持つことは不可能です。
なんだかうちの事を書いているようですが、これが私の住んでいる地域の子育て世帯の現状です。(うちにはインターネット回線、固定電話回線、携帯電話があるのでさらに固定費がかかります。)
昔の日本って、共働きではなく一生懸命パパが働いていれば生活が出来たのですが、いつの日からか経済体制が崩れ去り共働きではないと生活が出来ない状況になってしまいました。(一部の公務員やサラリーマンを除く)
この現状を国会議員の方、一部の役人の方は全く理解出来ておらず、数字だけをみて景気は回復したなどと言っています。
なぜ景気が回復したのに、中小企業はいまだに倒産するのでしょう。 なぜ景気が回復したのに商店街のシャッターは閉じたままになっていたり、ずうーっと空いてるテナントがあるのでしょう。
少なくとも政策として、46週間給与の100%を支払うと定めているノルウェーの国の議員さん達は庶民の感覚があるのでしょうね。
最近、日本ではGDPが中国に抜かれ3位に転落したと騒いでいますが、日本がGDPが西ドイツを抜いて2位になったのは確か1969年です。
その当時10代~20代だった方々がいま50歳~60歳位になっており、その当時の発展している日本を体験してきたので、テレビのコメントなどされる50~60才代の方々はGDP信者が多く、実情が目が霞んで見えなくなっているようです。皆さん口をそろえて由々しき問題だと言っています。 さぞかしGDPが上がった1970年代からよい青春時代を送られてきたのでしょうね。
現在の30代から以下の世代は、ロストジェネレーションと言われているほど、経済的にも就職についても、それより前の世代の方々より厳しい状況に置かれていたために(おいしい思いをしていない世代)、GDPに対する意識が現在50代以上の方々と認識が異なっています。
日本は20年程度前から、非常に心が貧しい国になりました。 全てはGDP信者が招いた物質至上主義体制が招いた経済システムの崩壊が20年前から始まっていたのです。
そろそろGDPの呪縛から解放された、経済体制を国全体として確立するときだと思います。 フランスのサルコジ大統領はすでにGDP指標をやめGNH(国民総幸福量)が大事だと指針転換をしています。
みんなの党が進めているベーシック・インカムなどが実現出来れば核家族化が防げるようになりますし、そういった物についての議論が国会で行われる事を祈るばかりです。
今日はいつもの私のブログとは違い、すごく真面目な事を書いてしまいました。 予想だにしない着地地点に本人もビックリ。 ただこれも私の一部なのかな☆
それにしてもノルウェーって良い国ですね(^^)
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