物質主義に偏ると大事なものを見落としてしまうことがあります。
『お金がたくさんほしい』『ブランド物の服がほしい』 など物質にしか価値が見出せなくなってしまう事があります。
もうご存知だと思いますが『お金』は手段です。
お金は物を買ったり売ったりする時に、共通の価値を共有するための流通の手段です。 大昔は、それが『石』だったりしたこともありますし、物々交換なんて時代もありました。
でも毎回、物々交換ではなかなかお互いの需要が合わず、欲しい物を手に入れることが困難な場合もありました。 またそれらを持っていく煩わしさもありました。
現代では、それが『金属』や『紙』になり、さらには『電子情報』になりました。 ただこれは『みんながその価値を共有しているだけ』の物です。
これがお金の正体です。
それが時々、『手段であるお金が目的』となる場合があります。
『お金が欲しい』という欲求です。 ほとんどの人が『手段が欲しい』とは思わず『お金が欲しい』と思うのです。 そして『お金があれば幸せだ』という価値観を持つ人もいます。
別に、お金が大好きな事は悪いことではありません。 が、『目的』になりすぎると、例えばお金がなくなった場合、その人はどうなるでしょうか?
きっと幸せを感じられなくなったり、焦ったり、世界が真っ暗になってしまうかも知れません。
順調にいっていた事が突然、駄目になりお金を失うなんて事は誰にでもあることです。 絶望を感じたときに、『お金だけに価値』を見出していた人は立ち直れなくなってしまうかも知れません。
お金で例えましたが、これが物質主義の落とし穴なのです。
これが国に発展すると、戦争が起こったりすることもあります。 『あっちの国には石油が出るぞ』、『鉄が出るぞ』、『ここはわが国の領土だ』、など、物質主義的な価値観から来る『判断』で争いが起こったりします。
この罠から抜け出すためには、少しだけ『物質主義』の色合いを薄める必要があります。 何事も『バランス』です。 物質主義に偏ったら精神性をそこに入れていけばよいのです。
お金が好きならば、『それが当たり前』ではなく、『お金さん、私のところに来てくれて有難う。 大事に使うね』とか、神棚に入ってきたお金を供えるとか、お金に対して『感謝の心』を持つようにすればいいのです。
使う時も『ありがとう』と感謝しながら使えばいいのです。 そうすればお金との関係が改善されます。
また子供との関係も少なからず居る『所有物』として自分の思うとおりにしようとしている親もそうです。
子供は『物』でも『所有物』でもありません。 子供は『一つの個性』であるのです。 子育ては『ボランティア』です。 無償の愛で包み、導き、共に成長していくのです。 ボランティアをしながら自分も成長できるなんて、なんて素晴らしいことでしょうね。 時には忍耐ももちろん必要です。 感情の爆発は『怠慢』です。 あくまでも関係性はイーブンです。 魂のレベルでは、子供の方がより高い領域の場合もありますからね。 子育てをしていると思っていたら、自分が育てられていたなんて事もあります。
ここでも物質主義に陥らない事が大事です。
もちろん恋愛もそう。
『高学歴』『高収入』だから選ぶ。 これはまさに物質主義で人を見ていません。 いまは『高収入』だけど突然リストラされたり、事故にあったり、何が起こるか解りません。
そこで大事になるのは『精神性』
『この人とならどんな困難も共に歩んでいける』という気持ちがあるかないかです。 貧乏になるかも知れません。 幾ら働いても収入が増えないかも知れません。
でも、そこに『お互い共に歩んでいこう』という精神があれば、恋愛、結婚はうまくいきます。 そして大事なのは結婚をしても『家族はお客様とおもえ』の精神です。 決して所有物ではありません。 一期一会の精神性をもてば、どんな状況でもうまくいくようになります。
物質主義は『所有欲』の主義。
なんでも『持ちたい』という意識の現われです。 これだけだと、世の中はギクシャクしたり生きにくい。
『所有欲』ばかりではなくそこに『感謝の心』を持つようになれば、世の中には幸せがいくつも転がっている事に気付くようになります。
今回の記事のタイトルは『物質主義の罠』にしようか今回のタイトルにしようかその他色々考えてみましたが、おっさんの思考の限界に達し、すこし違うニュアンスですがこのタイトルとしてみました。