作る文化? 残す文化?

いつも東京の中を駆け巡っていると思うのが

 

「自然がない!」

と思います。 23区内はほぼコンクリートに埋め尽くされ、申し訳程度に公園がある程度です。

なぜこれほどまでに切迫させ、建造物を密集させたのか・・・。

 

それに比べヨーロッパは「残す文化」が進んでいるので、街を作るときには必ず途中途中に森を残すそうです。 

そう言われてみればヨーロッパの風景って街の所々に森がありますよね。

そして建造物も古い建造物を大事に残しています。 特にイギリスの人は、古い建物に住むのが好きなようです。

 

まぁ、日本は地震の国なので古い建物は壊れ易いという固定概念が定着しているため、好んで古い建物に住む人は一握りです。

でもちょっと周りを見渡すと、古いお寺、神社などが何十年、年百年とそこに構えているのを目にするはずです。

それなりに手入れをしているとはいえ、地震の国でも建物は長持ちするのです。 そして地震は江戸より昔からこの土地でありました。

 

でも私達、日本人には古いものを避ける傾向があると思いませんか?

 

それは日本は「作る文化」の国だからです。

 

色々なものをドンドン作っていかないと、日本経済は現在の水準を維持出来ないのです。 先進国の中でも建設業に従事する人の割合が日本ほど多い国は他に例を見ないほどです。

 

作らないと失業者が増えてしまう、だから公共事業費の予算を取る。 公共事業で道路や施設が出来れば、民間事業で商業施設、住居などが出来る。 そしてそこが埋まったらまた道路を敷くの繰り返しのです・・・。

 

それを繰り返していたら気付いたら東京から土がなくなり、コンクリートだらけになってしまっていたのです。

もうそろそろ「作る文化」から「残す文化」にスイッチしても良い頃ではないでしょうか?

 

でも東京都は、築地市場を移動してそこにオリンピック施設を作りたいと言っていたり、まだまだ「残す文化」は遠そうですね。

 

色々な意味で自然を大事にして欲しいものです。

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